11月5日は、「世界津波の日」「津波防災の日」です。
花咲港地区では、この日の前後に、毎年、最大クラスの津波が発生したことを想定して、「住民防災避難訓練」を実施しています。
花咲港小学校は、この日を「一日防災学校」として、津波防災などについて考える一日としています。
1時間目は、根室市危機管理課の職員の方を先生として、みんなで「非常持出品(防災リュックの中身)」について考えました。
説明を受けたあと、防災リュックの代わりに、一人一人小さな封筒を持って、「防災リュックの中に入れたいものを5つ」選びました。
(今回は、18品目の中から5つを選びましたが、カードは88品目あるそうです)
18品目の例・・・ 水、カセットコンロ、紙皿・紙コップ、簡易トイレ、お菓子 など
さて、みんなどんなものを選んだでしょうか。
「ラップ」「家族の写真」「お菓子」「水」「火がなくても食べられる食料」「心が落ち着くもの(ぬいぐるみや推しのグッズなど)」・・・それぞれでした。
先生からは、「正解はありません」とのこと。防災リュックは、避難所に持参したりします。避難所は、いつも過ごしている家とは違う環境です。そこで、少しでも安心して過ごすことができるように「心が落ち着くもの」を持って行くことや、避難所では食事は配られるかもしれないけれど、「お菓子」はないかもしれないので、準備しておいたりできることはいいですね、と説明がありました。
このあとは、地震と大津波警報が発令されたことを想定して避難をしました。
大津波警報の発令で、校舎内で避難しながら、保護者の方のお迎えを待ちました。
そして、保護者の方と共に、避難先である「コミュニティくるまいし」に向かいました。
ここからは、地域と合同の訓練です。
地域の漁業者の方々に、ロープワークを学びました。いろいろな結び方があって、一つ一つ丁寧に教えていただきました。大人も夢中です。
終わりに、非常食であるアルファ米を作っていただきました。
今年7月30日、ロシア・カムチャツカ半島近くで大地震があり、日本でも広い範囲で津波警報が発令されました。警報は夜まで続きました。
花咲港の潮位も上がり心配しましたが、幸い、被害はほとんどありませんでした。
災害はいつ起こるかわからないということを、実感したところです。
いつ起こるかわからないからこそ、繰り返し繰り返し、訓練をします。
そうして、自分の身を守る方法を覚えるとともに、地域で助け合うことを学びます。
防災について学ぶ一日となりました。

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